ペダル磨き

2024年9月29日

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先日のレッスンで、幼稚園の頃から通ってくれているMさんにペダルの指導をしました。Mさんの成長がとても嬉しいです。指導しながら、はたと気がついたのです。うちのピアノのペダルが結構錆びています。

ピアノのペダルは真鍮です。真鍮は、銅と亜鉛を混ぜあわせた合金で、別名「黄銅」や「ブラス」とも呼ばれ、亜鉛の含有量や熱の加減によって硬度や色味が変化し、含有量が多いと黄金色に、少ないと赤みのある色合いになっていきます。加工しやすい金属としても有名で、5円玉の材料にもなっています。真鍮は、酸化するとアンティークな風合いとなるためアクセサリーやインテリア用品にもよく使用されます。また、真鍮は音色の響きがよくなる性質をもっているので、楽器や仏具に使用されることも多い金属です。水に弱く、空気に触れることで徐々に黒ずみ、水や汗によって緑青(ろくしょう)と呼ばれる緑色のサビが出てくるため、定期的なお手入れが必要です。

   

用意したのは、マスキングテープ・ペットシーツ・ラップ・キッチンペーパー・スチールウールタワシ・ナイロンタワシ・眼鏡拭き・クロス・お酢・研磨剤・ビニール手袋などです。先ずは、ペダルの周りをマスキングします。ペットシーツを下に敷き、キッチンペーパーにお酢を浸して巻き付け、その上からラップをして3・4分間湿布します。こうすると、錆がやわらかくなり落とし易くなります。お酢を落としてから研磨剤をスチールウールタワシに付けてひたすら磨いていきます。スチールウールタワシは錆を落とせるのですが、傷がつきます。主に錆の酷い所に使います。次に、ナイロンたわし→眼鏡拭きの順でよく磨いて傷を無くしていきます。これでだいぶ、輝きが甦りました。でも傷があります。そこで真鍮専用クロスと超極細目コンパウンドを使って更に根気良く磨きました。そして、かなり耀きが甦りました。これでまた、気持ちよくお稽古できそうです。

 

 

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