バイオリン松脂

2020年11月7日

Facebook にシェア
このエントリーをはてなブックマークに追加
Pocket
LINEで送る

 

 

松脂はたくさん種類があるのですが、私のわかる範囲で一覧にまとめてみましたら、なんと74個もありました!中でも私がおすすめと思うのは、

①「Archet」/アルシェ…日本製で粒子分析や科学的手法を繰り返し研究を重ね製作されました。雑音も少なく多くのプロプレイヤーから愛され続けている松脂です。包装が布になっており、手を汚すことなく松脂を塗ることができ、松脂自体が8角形になっている為持ちやすい設計になっています。

②P.Guillaume/ギョーム…現代弓製作家「Pierre Guillaume」氏によって監修・製造されているベルギー製松脂です。プロ奏者からの信頼・人気も高く発売以来、高い評価を得ています。しっかりと弦に吸い付き抜群の音質を引き出してくれます。ほど良い柔らかさですが、しつこさはなく心地の良い使用感がより感じ取れます。

③Bernardel/ベルナーデル…非常に粒子の細かい松脂で、夏場もべたつかず軽快な音の立ち上がりを実感できます。引っかかりは少し弱めですが、吸いつきがよく、良い音を生み出してくれます。

弦楽器は、使う松脂で発音が結構変わります。私は、以前松脂を変えた時、音の立ち上がり・発音が変化して感激しました。同業の友人からも「あれ、楽器変えた?」と言われました。

松脂は天然樹脂が主成分なので、年を経る毎に酸化や揮発による劣化が進んでいきます。松脂が古いと、音の引っかかりや立ち上がりの低下だけでなく雑音が発生する場合が有ります。バイオリンの雑音原因は色々多数ありますが、松脂を変えてみるもの選択肢のひとつでしょう。

Tagged with:

コメントをどうぞ

コメントはこちらへ

このページのトップへ