自分でできる防音

2022年4月3日

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吸音材の例

 

「どこで練習したら良いのでしょうか?」とのご質問を頂きましたので、知る限りをお話致します。

一般的に楽器の練習ができる場所には、①カラオケボックス②音楽スタジオ③ホール④ホールに併設されているリハーサル室⑤公民館⑥大自然⑦自宅 などがあります。

6番は、河原や公園・展望台などです。ただ、湿気や日差しがあるので、楽器を傷めてしまうことも考えられます。また、人が居れば、人に聞かれることもあります。7番の自宅は、近所迷惑にならないように防音対策を考える必要があります。そこで次に、自分で出来る防音についてお話します。

①電子ピアノなどの電子楽器の場合は、ヘッドフォンを使う。

②バイオリンやヴィオラの場合は、消音器を使う。金属製の物が、一番効果大です。ゴムでコーティングされている物が安心です。

③遮音カーテンを使う。遮音カーテンとは、特殊な布の織り方や複層にしたり、金属素材でコーティング処理をしたりしたカーテンのことです。部屋の音を漏れにくくする効果と、外からの音を防ぐ両方の効果が期待できます。防音カーテンのなかには、遮音素材と吸音素材をバランスよく組み合わせたものも販売されています。

④床=多くの住居は床材にフローリングが使われています。掃除や手入れがしやすいメリットをもったフローリングですが、振動が伝わりやすいデメリットもあります。そこで、防音対策として有効なのが、厚い絨毯やタイルカーペットを貼ることです。防音加工されたジョイントマットなどもあります。

⑤隙間テープ=窓の隙間をなくすと防音効果が有ります。隙間テープは防虫対策や、隙間風を防いで光熱費節約のために用いられることもありますが、防音もできます。隙間テープと同じ形状で防音テープとして販売されているものは、吸音性、遮音性に優れた素材が使われているため、より高い効果が得られます。ただし、どのようなテープを使っても隙間とサイズが合わないと効果が半減するので、テープの厚みに気を付けましょう。ドアには、ゴムでできたドア下用隙間テープもあります。

⑥窓を二重窓にする。二重窓は、断熱効果だけでなく防音効果もあります。賃貸でも取り付けられる簡易キットもあります。

⑦家具の配置を工夫する。本棚やテレビ、スピーカーなど家具や家電の配置を変えるだけでも防音対策になります。壁があまり厚くなく防音性が低いなら、本棚を壁代わりに利用するだけでもかなりの効果があります。本棚だけでなくクローゼットなどの大型家具を置けば、その分壁が厚くなったと同じ効果があります

⑧吸気口にに吸音・防音材をセットする。防音パイプは軟質ウレタンフォーム製で、室内の反響を抑えたり、外部に漏れる音を減衰してくれる効果がある。簡単にカットすることができるため、自宅の換気口に合わせて設置することができる。

⑨防音壁を用いる。ラブリコなどを使いDIYで作ることもできます。ワンタッチ防音壁(設置と取り外しが簡単で繰り返し使える。賃貸でも使える)を設置する。

⑩防音室をレンタルする。

これらの中から吸音・遮音・防振をバランスよく組み合わせるのが効果的な防音対策です。

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