メトロノーム

2020年11月21日

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人間の感覚は案外いい加減で、長い音符の入っているところや簡単なところは長さ不十分なまま先に進んでしまい、難しいところや細かい音がたくさん入っていると本来の拍より遅れて弾いていることがよくあります。
機械的な演奏が目標ではありませんが、まずは拍とリズムを正確にとらえることが基本です。それからフレーズごとのまとまりや、強弱などをつけ芸術的表現にしていきます。
区切って練習したり途中から弾き始める練習を嫌い、常に初めから弾いて止まったらまた初めから弾くという練習ばかりですと、必然的に練習回数の多くなる前半は速く弾けるけれど後半に近づくにつれてテンポが遅くなる現象がよく起こります。大抵本人は気づいていません。

メトロノームには、大きく分けて「振り子式」と「電子式」の2種類が存在します。ピアノやバイオリンのような楽器の練習に使用する際には、振り子式のメトロノームがおすすめです。電子式のメトロノームはとてもコンパクトなので持ち運びに便利ですが、とにかく見えづらく合わせ難く子どもが使用するのはとても困難です。
振り子式のメトロノームは、振り子がとても大きく、そして何よりテンポ感を視覚的に確認することができるので、今でもほとんどのピアノ教室で使われています。当教室も、レッスンでは振り子式を使っています。
ドラムなどの練習に使用する際は、電子式のメトロノームが良いです。
ドラムの演奏時、メトロノームの振り子を見ている余裕はありませんし、ドラムの音にメトロノームの音がかき消されてしまうことも多いので、イヤホンで接続することができる電子式を選ぶことで練習をすることができます。

メトロノームに合わせることは、はじめは大なり小なりの慣れが必要です。いきなり楽器を弾いて合わせるのでなく、
“メトロノームに合わせてドレミでうたう” “リズム打ちで合わせる”などをします。
それから、“左手だけを合わせる” “右手を合わせる”そして、“両手”です。
苦手な部分を弾いて合わせられるテンポに設定し、始めから終わりまでつかえずに弾けるようになったら、少しずつ設定数値を上げていきます。

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